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- 劇団民藝KEIKOBA公演『善人たち』
イベント概要
- サブジャンル
- 演劇
- 開催日
- 2023年8月3日(木)
2023年8月13日(日)
- 開催時刻
- 3日・5日・11日=18:30 4日~13日=13:30
- 会場
- スタジオM(劇団民藝稽古場)
- 会場所在地
- 神奈川県川崎市麻生区黒川649-1
- 料金
- 一般5500円 バリアフリー割引5000円 川崎市在住割引5000円 30歳以下3300円
- 主催
- 劇団民藝
- 詳細
- 新たな創造と出会いの場を目指して昨年よりリニューアルしたKEIKOBA公演。好評を博した『破戒』に続いての第二作『善人たち』を8月3日より上演します。
作者の遠藤周作さんは、今年生誕100年を迎えます。純文学作品とともにユーモアエッセイや人生相談などで多くの読者に愛されました。人間を温かなまなざしでみつめる作品郡は、いまも多くの人びとを魅了してやみません。
『善人たち』は、戯曲として執筆された数少ない作品のひとつ。長崎市の遠藤周作文学館から未発表の直筆戯曲3作品が発見されたと全国的なニュースとなったのが2021年12月のこと。3本中もっとも遠藤文学の主要テーマが凝縮されているとして研究者の注目を集めているのが『善人たち』に他なりません。さらに資料によれば本作は、民藝からの委嘱作品で1980年レパートリーとして書き下ろされた戯曲であることが確認されました。この度は、43年の時をへて待望の本邦初演いたします。
物語の舞台は、真珠湾攻撃がはじまる直前の米国。キリスト教徒の家庭に滞在する日本人留学生をめぐり、人々の心の変化、その奥底が綿密に描かれます。「日本人とキリスト教」、「人間とは何か」。作者が長年抱え続けた問いと正面から向き合った傑作です。
演出を手掛るのは民藝初登場となる小笠原響さんです。2018年に読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞するなど実力派として知られ、多くの劇団とのコラボ―レーションから多彩な舞台を生み出しています。今回は、稽古場という小空間ならではの創造環境を存分に生かした緻密な演出にご期待ください。
■ものがたり
1940年、米国ニューヨーク州東部オールバニイ。キリスト教徒のロジャース家は、長男で牧師補のトムの母校である神学校に留学する阿曽コウキチを家族のように迎え入れる。町の人びとも日本から来た物静かで礼儀正しいコウキチを歓迎した。穏やかで善意に満ちた日々を過ごしていたが、日本軍の侵攻が勃発し、オールバニイにはコウキチを憎む声が生まれてきて……。